法令遵守とコンプライアンスは一般に同義に解されるが、法令遵守は「法令さえ守ればよいという消極的なニュアンスを含む」ものに対し、コンプライアンスは「企業内で法令を遵守する体制を整え、絶えずリスクを予見し、体制を改善していく仕組みそのものを意味する」と区別して理解する考え方も唱えられている。
一般的に、法令遵守はCSRの前提となるものであると理解されており、厚生労働省の「労働におけるCSRのあり方に関する研究会」の中間報告書では、「企業が従業員に対して考慮すべき事項としては、賃金、労働時間に関することをはじめとした基本的な法定労働条件を遵守すること(コンプライアンス)が、まず前提として必要になる」と記載されている。


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